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著者:Olivia Hart
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関温泉スキー場

小さな山に、タイタニック級の雪

よく晴れた日の関温泉、上空からの眺め
関温泉スキー場のメイン画像
関温泉スキー場
8.8

約15m

降雪量

1210m

標高

2

リフト

¥4,500

料金

スキー場の評価方法について詳しく
ひとり旅・カップル大人のグループパウダー狙いツリーラン格安の宿

リフト2基、底なしの雪

関温泉スキー場は、スキー場が予算をすべて雪につぎ込んで、ほかには一円も使わなかったらこうなる、という場所です。シングルリフト1基、ペアリフト1基、コース4本、標高差約310m。数字だけ見れば学校の運動会のよう。ところが寒波が妙高高原の上に居座ると、ベースはひと冬分の白の下に消え、パウダースキーヤーたちは、たいていの人がおいしいラーメン屋のためにとっておくようなひそひそ声でこの場所を語り始めます。

魅力は残酷なほどシンプル。山のほとんどは非圧雪のまま、リフトは乗っている間に雪が埋まるほど遅く、麓の集落は古い木造の旅館が寄り集まり、赤茶色の温泉がタオルを薄いお茶の色に染めます。ここでライフスタイルを売りつけようとする人は誰もいません。リフト券を売ったら、あとは邪魔をしないだけ。

弱点は、関温泉スキー場が小さく昔ながらで、パウダーの混雑した朝にはすぐに食い荒らされること。一週間の拠点ではなく寒波の日の武器で、妙高高原の旅全体の一ピースとして使うのがいちばん理にかなっています。このレビューでは、寄り道する価値があるとき、上手な滑り方、ファーストリフトに乗れる宿を紹介します。

スキー場データ

0m1m2m3m4m5m6m7m
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月

主要スキー場の推定累計降雪量です。実際の数値はスキー場、標高、観測地点、シーズンによって大きく異なります。

  • 標高差310m(1210m → 900m)
  • 降雪量
    約15m
  • コース比率 20% 50% 30%
  • ツリーラン
  • リフト券¥4,500
  • リフトシングル1基、ペア1基
  • 混雑度
  • コース外滑走パトロールにリフト券を没収されることあり
  • ナイター
  • 家族向け
  • コース数4
  • 滑走エリア約17ha
  • 雰囲気パウダーの隠者、温泉街ののんびり

コースマップ

宿泊施設

地図で見る

できれば集落に泊まりましょう。関温泉は家族経営の旅館が集まる小さな集落で、畳、たっぷりの定食の夕食、そして加水も加温も塩素消毒もなしの源泉かけ流しのお風呂がお約束。朝日屋旅館、登美屋旅館、小松屋はリフトまで歩ける距離で、ほとんどの宿は日帰り入浴も受け付けています。屋根から雪が滑り落ちる音を聞きながら眠り、ファーストリフトまで徒歩2分で目覚める。それがすべてのポイントです。

もっと選択肢が欲しいなら、条件がよければ車で約15分の赤倉温泉を拠点に。大きなホテル、ベッドの部屋、飲食店も多く、赤倉観光リゾートや池の平温泉にもアクセスしやすいので、レベルの違うグループにはこちらがいい選択。パウダーハンターは寒波の日に関温泉スキー場へ抜け出し、ほかのメンバーは広い圧雪バーンをクルージング、という使い方ができます。

電車旅で予算が厳しいなら、上越妙高駅や新井駅周辺のビジネスホテルが安くて実用的ですが、雰囲気はすべて手放し、30〜40分の通勤になります。どこに泊まるにせよ、関温泉に泊まるなら夕食つきで予約を。暗くなると集落で食事できる場所はほとんどありません。

各拠点エリアの詳しい比較は妙高の宿選びガイドで。

パウダーとコース

数字は小さい。リフト2基、コース4本、17ha、標高900mから1,210mまで標高差約310m。最長コースは約1.5km。どれも、寒波の朝にシングルリフトに太い板が列をなす理由の説明にはなりません。理由は、関温泉スキー場が本州屈指の豪雪地帯にあり、降った雪をほとんど圧雪しないからです。

地形は中級者寄りで、ところどころ約45度に達する短い急斜面、たっぷりのうねるフォールライン、そしてコースの間には間隔の広い林。崖やクーロワールのようなテクニカルさではありません。挑戦は深さです。大きなリセットの後は、山全体がゲレンデマップというよりパウダーフィールドのように滑れ、遅いリフトはむしろ長所になり、さっき刻んだラインを雪が埋め直す時間をくれます。

いい一日のリズムはシンプル。9:00のオープンと同時にシングルリフトで上がり、手つかずのうちにコースの両側の林を攻め、真ん中が荒れてきたらペアリフトと端へ。週末の昼前には目立つラインはなくなり、それでも柔らかい雪を見つけているのは、少し遠くまでトラバースしたり数分ハイクしたりをいとわない人たちです。

トレードオフは規模。パウダーの土曜日は昼までに滑り尽くされることもあり、関温泉スキー場を有名にした海沿いの寒波は長野内陸より重く湿った雪を残すことも。平日、理想は北西の風で一晩ドカ雪が降った翌朝を選べば、大きなリゾートが太刀打ちできないペースでリフト一本ごとにフェイスショットを届けてくれます。

関温泉スキー場は妙高高原のバックカントリーへの主要な出発点のひとつでもあり、地元のガイド会社がここからスキー場の上の地形へツアーを催行しています。そこはガイドの領域で、一人でふらっと出ていくゲートではありません。

関温泉スキー場の雪予報

アクセス

東京から北陸新幹線で上越妙高まで約2時間。そこからえちごトキめき鉄道で南の関山駅へ行き、路線バスで集落まで上ります。便は少ないので駅を出る前に時刻表を確認するか、上越妙高からタクシーで(約40分)。

車なら、路面が乾いていれば上信越道の妙高高原ICから約20分。最後の登りは短いものの細く、ここは国内屈指の雪の通り道です。スタッドレスタイヤは絶対条件、チェーンを積み、寒波の最中は深い除雪の壁、地吹雪、短い見通しを覚悟して。一晩で大雪が降ったら、常識的と思うより早く出発し、頭から出られる向きで駐車しましょう。

どんな人に向いている?

  • 初めての人まずまず
  • パウダー狙い最高
  • 滑らない人まずまず
  • 予算重視良い
  • アクセスのしやすさいまひとつ

関温泉スキー場は、規模より雪を評価するパウダーハンターのための場所。一本ごとに雪が補充されるなら、同じリフト2基を一日中周回しても幸せなライダー向けです。斜度はめったに怖くなく、林もフレンドリーなので、深雪の滑り方を覚えたい中上級者にも得るものがたっぷり。日本のパウダースキー場おすすめのリストを作るなら、関温泉スキー場は雪だけで選ばれる価値があります。

圧雪バーンの滑走距離、厳冬期のテレインパーク、初心者への手厚いサポート、充実したサービス、何らかのナイトライフを求めるならパスしましょう。小さな子ども連れの家族は、合う地形と施設がすぐに尽きます。スプリットボーダーやツアラーにとっては最高の拠点ですが、境界の外へ行くならガイドを雇うことが条件です。

グルメとアフタースキー

スカイラインコースの下にあるレストラン タウベは、多くの常連がお弁当を持ってこない理由そのもの。木のぬくもりあふれる居心地のいい店内で、手作りの料理が出てきます。冷凍ではなく生のカツを使ったちゃんとしたとんかつ定食、カツカレー、唐揚げ丼、そして名物の巨大おにぎりつきの豚汁セット。ビールサーバー、壁にはレトロなスキー板、そして今は亡きスノーボードのレジェンド、クレイグ・ケリーの来訪を記念したボードとパネルまで。巡礼に来るライダーがどんな人たちか、それだけでよくわかります。

アフタースキーは温泉、旅館の夕食に新潟の地酒を一本、そして早寝。もっとにぎやかな夜がよければ、赤倉温泉に居酒屋、ピザ、バーがそろっています。メニューを読み解くならスキー場グルメガイドが便利です。

Japow Travelのアドバイス

  • 営業時間:メインシーズンは9:00〜16:30で、シーズンは12月下旬から5月上旬まで。大きな寒波の日は、パトロールの作業中に上部のリフトのオープンが遅れたり、動かなかったりすることも。
  • 雪崩とバックカントリー:地形はコンパクトですが急なポケットはあり、積雪量は膨大。開放されたゲートシステムはありません。境界を出れば本物の雪崩地形なので、ガイド、装備一式、安定した予報がそろったときだけ。基本はバックカントリー&サイドカントリーガイドで解説しています。
  • 天気と雪:日本海からの北西の流れが妙高山塊にぶつかって雪をどっさり落とします。木からの雪爆弾、吹きさらしのうねりのウィンドスラブ、昼には重くなる極上の朝を覚悟して。シーズン終盤は深い春の雪で、シーズンは5月まで続くことも多いです。
  • 支払いとマナー:小さな旅館や日帰り入浴用に現金を持っておきましょう。ここは正真正銘の温泉の集落なので、夜は静かに。
  • お湯:関温泉の鉄分豊富な源泉は湧き出るときは透明で、空気に触れて赤茶色に変わります。山を車で少し上った燕温泉は乳白色の硫黄泉なので、両方制覇するのもあり。
  • 組み合わせるなら:もっと大きなゲレンデマップなら赤倉観光リゾートと赤倉温泉、ロングなクルージングと本格的な標高差は杉ノ原、急斜面と管理されたフリーライドゾーンはロッテアライ、ツリーランは斑尾高原。これらをつなぐのが妙高・北信ドライブ旅です。

結論:小さな山、深いポケット

関温泉スキー場は、カルト的な人気を得るのに規模は要らないことを証明しています。きしむリフト2基、数本のコース、赤い温泉の集落。たいしたことなさそうに聞こえますが、寒波の通り道がぴたりと合えば、一本ごとに雪が補充されます。一週間過ごすスキー場ではなく、圧雪バーンを求める人はイライラするでしょう。でも妙高高原からの寒波の日の急襲としては、ジャパウのミニマリズムそのもの。平日のドカ雪を追いかけ、脚が音を上げるまでシングルリフトに乗り、何百年も同じ仕事をしてきたお湯ですべてを洗い流しましょう。