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著者:Olivia Hart
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池の平温泉

広いバーン、ドラマなし、熱いお湯

池の平温泉の圧雪したてのゲレンデ
池の平温泉のメイン画像
池の平温泉
8.5

約13m

降雪量

1530m

標高

5

リフト

¥7,400

料金

スキー場の評価方法について詳しく
大人のグループひとり旅・カップル家族旅行初めての人初心者

広いバーン、ドラマなし、熱いお湯

池の平温泉は、妙高高原で決して見せびらかさないスキー場です。にぎやかな赤倉温泉から山をぐるりと回り込んだ場所にあり、バーンの広さは40人のスキースクールが横一列でボーゲンしても誰もぶつからないほど。自慢できるほどのリフト待ちも、名物の急斜面も、派手なシーンもなし。あるのは長いクルージングコースと三つのテレインパーク、そして麓の温泉ホテルだけです。

その落ち着きこそが売り。妙高高原の寒波が押し寄せてフラットライトになっても、広いピステなら窮屈さを感じずに滑り続けられますし、コース脇の林には朝遅くまで雪が残ります。晴れた日には同じ斜面がカービングの滑走路に早変わりし、頭上には妙高山がどーんとそびえます。レベルがばらばらのグループでも、いちいち集合し直さずにみんなが楽しめる、エリアでも指折りの気楽なゲレンデです。

引き換えになるのは斜度。上級者にとっては急斜面は短く、ツリーランもメインディッシュというよりは付け合わせ程度です。ベースエリアは夜になると静かで、海外からのスキーヤーの多くは赤倉温泉に泊まって日帰りでやってきます。

平日はのんびり。週末は地元の家族連れやスクールの団体が来ますが、コース幅が人を分散してくれるので、混雑感はほとんどありません。ここからは滑り方、泊まる場所、そして妙高高原の別のスキー場を選ぶべき日について紹介します。

スキー場データ

0m1m2m3m4m5m6m
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月

主要スキー場の推定累計降雪量です。実際の数値はスキー場、標高、観測地点、シーズンによって大きく異なります。

  • 標高差771m(1530m → 759m)
  • 降雪量
    約13m
  • コース比率 40% 45% 15%
  • ツリーラン
  • リフト券¥7,400
  • リフトクワッド1基、ペア4基
  • 混雑度
  • コース外滑走パトロールにリフト券を没収されることあり
  • ナイター
  • 家族向け
  • コース数16
  • 滑走エリア約60ha
  • 雰囲気ワイドなクルージング、温泉ベース、隠れツリー

コースマップ

宿泊施設

地図で見る

滑ることに集中したいなら、池の平温泉アルペンブリックホテルが一択。ゲレンデ目の前で、レンタルショップとレストランも併設、温泉もついてきます。移動ゼロでファーストリフトに乗れ、脚が終わったら昼休憩に戻り、また最後の数本に出ていけます。

もっとモダンで落ち着いた宿なら、周辺エリアのライムリゾート妙高がおすすめ。にぎやかなスキーロッジというより、ゆったりしたリトリートの雰囲気で、カップルや少人数グループ、静かな夜と一日滑った後のしっかりした湯浴みを求める人にぴったりです。池の平にはいもり池もあり、風のない日は水面に妙高山が映り込むので、近くに泊まるなら散歩にもいいですよ。

食事や夜遊びを充実させたいなら、赤倉温泉を拠点にして池の平温泉には日帰りで。ホテル太閤なら王道の温泉街ステイが味わえ、バーや居酒屋など夜の選択肢も多く、朝の移動もすぐです。妙高高原のスキー場をいくつか回るなら、夜がいちばんにぎやかな拠点をひとつ構えるこの作戦がハマります。

全体像は妙高の宿選びガイドで。ゲレンデ目の前のホテルから格安ペンションまで紹介しています。

パウダーとコース

池の平温泉には二つの顔があります。ひとつは、まるで山を一日貸し切ったような気分になれる、だだっ広いオープンバーン。もうひとつは、意外なほど長く雪がいい状態で残る、静かなコース脇のエリアです。最大の売りはとにかく幅。妙高高原らしい冷え込んだ雪がしんしんと降り続き、視界が落ちてきたとき、この広いピステが安全網になります。人をよける必要がないので、スピードを抑えつつ自分のラインを選べるからです。

一日の軸になるのは二本の高速リフト。メインの高速チェアが池の平クワッド、そして屋根付きの高速ペアリフト白樺カプセルペアは長い輸送役で、吹雪の日にはありがたいシェルターにもなります。下部は低速のペアリフト三本がカバー。番号付きのコースは16本あり、最長は1,800mのガシュタインコース。コースをつなげば約4kmのトップ・トゥ・ボトムのクルージングが楽しめます。雪は典型的な妙高高原の雪で、量はたっぷり。林の際や風の当たらない窪みには吹きだまりができやすいです。

急斜面が延々と続くゲレンデを期待してはいけません。上級コースは数本だけで最大斜度は約28度。いい滑りを決めるのは斜度ではなく、タイミングとポジション取りです。降雪日の朝イチは、コース脇の雪が正解。ちょっと林に入ってはピステに戻る、を繰り返しましょう。昼前にはメインコースに荒れが出てきますが、幅があるおかげですぐにコブ畑になることはありません。

フリースタイル派にとっては、妙高高原のほかのスキー場よりも遊べる要素が多めです。テレインパークは三つ、常設アイテムは合わせて20基以上、さらにキッズ専用エリアも。雪が重い日や気温が高い日でも、しっかりした圧雪のおかげできれいなラインを見つけられます。

妙高高原エリア全体ではサイドカントリーやツアーが盛んですが、ここは安全に出入りできるゲートシステムがあるスキー場ではありません。ロープの外は甘く見ないこと。もっと大きな地形を狙うなら、エリア内の別の場所でガイドツアーを予約しましょう。安全に楽しむための基本は日本のバックカントリーとサイドカントリーで解説しています。

池の平温泉の雪予報

アクセス

東京からの定番ルートは、北陸新幹線で長野へ、そこからしなの鉄道北しなの線で妙高高原駅へ。駅からはバスかタクシーですぐです。すでに赤倉温泉を拠点にしているなら、池の平温泉は車でも路線バスでも数分。妙高の滞在に組み込みやすさはエリア随一です。

車なら、寒波のサイクルさえ甘く見なければ素直な雪道ドライブです。上信越道の妙高高原ICを降りれば数分でゲレンデ、駐車場は約1,200台分で無料。ただし降るときは本気で降るエリアなので、スタッドレスタイヤは必須、チェーンも積んでおき、「1時間前は路面が出ていたから大丈夫」は通用しないと思ってください。予約のコツや雪道の心構えは冬のレンタカーと雪道運転ガイドにまとめています。

いちばん気をつけたいのはタイミング。妙高高原の寒波は夜のうちに一気に発達することがあり、朝の除雪が降雪に追いつかないことも。ドカ雪の日は思っているより早めに出発し、予定はシンプルに。

どんな人に向いている?

  • 初めての人良い
  • パウダー狙い良い
  • 滑らない人まずまず
  • 予算重視まずまず
  • アクセスのしやすさまずまず

池の平温泉は、妙高高原でストレスなく過ごしたい日にぴったり。広いバーン、迷わないコース取り、戦略ではなく感覚で滑れるレイアウト。速くきれいに滑りたい中上級者、広さを求める家族連れ、パーク派、全員が一日中急な林を滑りたいわけではないミックスグループに向いています。まさにその理由で、中級者におすすめの日本のスキー場にも選んでいます。

家族連れにもうれしい特典がしっかり。子ども専用エリアがあり、大人1名と小学生1名のファミリー券も用意。さらに毎月第1日曜日は小学生のリフト券が無料です。

急でテクニカルなラインやタイトな林ばかりを求める旅なら、物足りなく感じるかもしれません。そういう目的なら近くにもっといい選択肢があります。池の平温泉は、自信をつける日、フラットライトの日、パークの日、あるいは早めに切り上げてゆっくり温泉に浸かりたい日に使いましょう。

グルメとアフタースキー

ゲレンデ飯への期待はほどほどに。グルメ遠征ではなく、あくまで腹ごしらえです。白樺カプセルペアの乗り場横にあるCafé & Restaurant Kayabaは終日営業で、天気が崩れたときにサッと駆け込んで、30分も無駄にせず体を温め直すのにちょうどいい一軒。ホテル併設のレストラン アルペンブリックもランチに使えます。メニューは定食、カレー、麺類といった、いつものゲレンデ飯です。

ゲレンデを離れると、池の平温泉エリアにも気軽な食事処はいくつかありますが、選択肢は少なめで閉店も早め。しっかり夜を楽しむなら赤倉温泉まで足を延ばせば、居酒屋やバー、レストランがそろっています。とはいえ飲みすぎは禁物。一杯飲んで、温泉に浸かって早めに寝る。翌朝のファーストリフトに這うように向かう羽目にならないために。

ここでの最高のアフタースキーは、やっぱり温泉。滑り倒して、道具を置いて、そのまま湯船へ直行。これ以上ないほど妙高高原らしい過ごし方です。スキー帰りの入浴マナーはスキーヤーのための温泉マナーでおさらいできます。

Japow Travelのアドバイス

  • 営業時間:通常8:30〜16:00で、天候によって多少前後します。ナイターはないので、夜も滑りたいなら赤倉温泉へ。
  • チケット:複数日券や4時間券もあり、ICチケットには返金されるデポジットがかかります。オンラインで事前購入すれば窓口に並ばずに済みます。
  • 雪崩とバックカントリー:エリアを熟知しているかガイドと一緒でない限り、コース内で滑りましょう。ロープの外はふらっと散歩する場所ではありません。
  • 天気と雪:典型的な妙高高原の寒波、頻繁な降雪、ときどき視界不良を覚悟しておきましょう。急斜面のゲレンデと比べて、広いピステのおかげで吹雪の日も安心で、しかも楽しく滑れます。
  • 雰囲気:エリア全体では海外からのスキーヤーも多いですが、ここは日本語の案内が基本の落ち着いたローカルなゲレンデ。肩ひじ張らずに楽しめます。
  • 組み合わせたい近隣スキー場:妙高高原を一週間で食べ比べるなら、池の平温泉に加えて、ナイターと温泉街のにぎわいなら赤倉温泉、長いフォールラインなら赤倉観光リゾート、大きな標高差とロングクルージングなら杉ノ原、規模が大きくモダンな一日ならロッテアライを。

結論:妙高高原で確実に勝てる一日

池の平温泉は、天気の悪い日を救ってくれるスキー場です。フラットライトでもゲレンデは楽しく、パークがフリースタイル派を飽きさせず、ストレスになる要素がひとつもない。エリアでいちばん急なゲレンデではないし、そうなろうともしていません。それでも妙高高原で心から「いい一日だった」と思える最も手軽な場所のひとつ。最後は温泉に浸かって、これぞ雪国の正しい過ごし方、と締めくくれます。