
将棋の町の裏庭ゲレンデ
天童は将棋の駒の生産量日本一の町で、その上の丘にあるゲレンデも、同じように辛抱強く戦略的な勝負をしています。ペアリフト2基、短いコースがいくつか、標高差約100m、そして数十年前に決めたかのような値段のリフト券。地元のNPOが地域の施設として運営していて、まさにその雰囲気。フレンドリーで飾らず、家族連れを中心に作られています。
ここは何よりもまず、スキーを覚えるためのゲレンデ。名前のついたコースのうち三本が初心者向けで、いちばん難しいコースでも中級、キッズエリアでは週末にチューブそりや親子スノーモービルが楽しめます。車を停めて20歩ほど歩けばもう雪の上。小さな子どもにスキーを教えるなら、この通勤だけで金メダル級です。
パウダー目当てでこのサイトを読んでいる人にとっての弱点は、追いかけるものがあまりないこと。ベースは標高約600mで、雪の少ない冬は積雪がまだらになることもあり、脚自慢なら1時間で全部見てしまいます。寒波の日の隠れたストックを期待してここまで車を走らせないこと。
天童高原が輝くのは、とても快適な温泉町とセットになった、安くてストレスの少ないファミリーデイとして。午前中に滑って、午後は天童温泉に浸かり、旅館の夕食を食べすぎて、すぐ近くで作られた駒で将棋を一局。何を申し込んでいるかわかっていれば、すてきな小さなお出かけです。
スキー場データ
- 標高差100m(700m → 600m)
- 降雪量約8m
- コース比率 60% 30% 10%
- ツリーラン
- リフト券¥3,050
- リフトペアリフト2基
- 混雑度
- コース外滑走不可
- ナイター
- 家族向け
- コース数6
- 滑走エリア約20ha
- 雰囲気ローカル、のんびり、寒波の日も楽しい
コースマップ
宿泊施設
地図で見るスキー場に宿はないので、天童か山形市から車で上ることになります。こういうゲレンデにいちばん合うのは天童温泉。約30分のコンパクトな温泉町で、天童駅から歩ける距離です。ほほえみの宿 滝の湯は町でも評価の高い旅館のひとつで、将棋のタイトル戦に使われる部屋があることで知られています。駅から徒歩約10分のHotel Ohshoは、巨大な石の将棋駒がある大浴場と、米沢牛や山形牛を中心にした夕食で有名。どちらも大浴場、会席料理、夜は浴衣と、本格的な旅館体験ができます。旅館ステイのお作法や夕食の流れは旅館ガイドでどうぞ。
もっと安くシンプルに泊まるなら、ホテルルートイン天童は無料駐車場とビュッフェ朝食つきの実用的なビジネスホテル。車があって早く出発したいなら賢い拠点です。
蔵王温泉も含めた広い旅を組むなら山形市が合理的。ダイワロイネットホテル山形駅前は駅のすぐそばで、周辺に飲食店が多く、レンタカーも借りやすい立地です。天童高原への運転は10〜15分延びますが、夜の選択肢は増えます。
パウダーとコース
レイアウトはシンプル。第1ペアリフトが働き者で、メインシーズンは毎日運行し、初心者向けのラビット、はやぶさ、ドリームにアクセスします。ラビットは広くゆるやかにカーブするクルージングコース、はやぶさは180度開けた眺めで親が子どもを見守りやすく、ドリームはまっすぐで平らなので最初のターンに最適。中級コースは二本で、初心者ゲレンデが楽になったら次のステップのカモシカ、そして山でいちばん急で手ごわいチャンピオン。第2ペアリフトは土日祝運行で、通常1月上旬から2月中旬まで。雪の少ない冬は1月下旬でシーズン終了になることもあるので、山全体を滑りたいならお知らせページを事前に確認しましょう。新雪は1、2時間柔らかく、その後はなめらかで優しい圧雪バーンに滑りならされます。正直、それこそがこの山のいちばんの得意技。ゲートシステムもサイドカントリーもなく、探す理由もありません。コースマーカーの内側で、技術に集中しましょう。
アクセス
最寄りは隣の東根市にある山形空港で、スキー場までタクシーか車で約40分。東京からは山形新幹線で天童駅へ、そこからタクシーでゲレンデまで約30分です。頼りになる定期バスはないので、最後の区間は車かタクシーが必要です。
仙台からは国道48号経由で車で約1時間半。国道48号の山口小学校の案内標識で曲がり、東へ約10km、約20分でスキー場です。仙台から日帰りしやすい山形のゲレンデのひとつです。
駐車場は無料で広大、約1,000台分あり、車を降りればほぼそこが雪の上。アクセス道路は田畑と森を抜けて上るので、スタッドレスタイヤは必須で、新雪の後や晴れて冷え込んだ朝は滑りやすくなります。レンタカーを借りるときに確認すべきことは冬のレンタカーと雪道運転ガイドで。
どんな人に向いている?
- 初めての人まずまず
- パウダー狙いまずまず
- 予算重視最高
天童高原は、小さな子ども連れの家族、まったくの初心者、そして山形市近くでやさしく安く一日滑りたい人のためのゲレンデ。初心者向けの地形は広くて寛容で、ベースロッジには授乳室とスキーブーツでも使いやすい広いトイレ、週末のキッズエリアはまだスキーの準備ができていない幼児に大人気。スキースクールは初心者と子ども向けで、週末と年末年始に午前中のレッスンがあります。
自信のある初心者や初級の中級者なら、初心者コースからカモシカ、そしてチャンピオンへとしっかりステップアップできます。天童温泉に泊まる混成グループが、お風呂の前に少し雪遊びしたいときの気持ちのいい半日にもぴったり。
中級者や上級者はすぐに退屈するでしょう。急斜面と呼べるものはなく、標高差もほとんどありません。本格的に滑るなら約1時間の蔵王温泉へ。規模もバリエーションも別次元です。どんなスキー場が必要かまだ考え中なら、スキー場ファインダーを試すか、初心者におすすめの日本のスキー場をのぞいてみてください。
グルメとアフタースキー
ベースロッジは天童高原のコミュニティセンター。120席のカフェテリアを備えたモダンな建物で、ラーメン、カレーライス、うどん、定食といったいつものゲレンデ飯が食べられます。暖かく清潔で広々、ゲレンデに面した大きな窓もありますが、メニューは記憶に残るというより実用本位なので、長いランチの計画は立てないこと。
天童が本領を発揮するのは夕食。天童温泉の旅館の夕食は、山形牛、地元の米、季節の野菜と地元の食材をふんだんに使っています。町では、このあたりの名物の手打ちそばと、秋を丸ごとお祭りに変え、冬じゅうメニューに残る芋煮を探してみてください。
アフタースキーはのんびり温泉中心。いつもの流れは、ゆっくり浸かって、たっぷり夕食、地元の小さな居酒屋で一杯やるかもしれず、そして早寝。もう少し夜の活気が欲しければ、山形市まで車で20分です。湯船の前にスキーヤーのための温泉マナーもどうぞ。
Japow Travelのアドバイス
- 営業時間:第1ペアリフトは2月末まで毎日9:00〜16:30、3月は土日祝のみに。第2ペアリフトは正月ごろから2月中旬までの土日祝、9:00〜16:00です。
- お得な日:イベントカレンダーをチェックしましょう。リフト券半額デー、レディースデー、キッズ無料デーがシーズン中たびたび登場します。
- シーズン:通常12月の第3週末ごろから3月中旬〜下旬まで。ただし雪の少ない年は早めに閉まることも。
- バックカントリー:なし。マーカーの内側で滑りましょう。
- 雪のパターン:標高が低いので積雪のベストは1月と2月。雨や暖かい日が続くとすぐに一部が閉鎖されることも。
- 雰囲気:地元の家族連れが中心の、アットホームなゲレンデ。チケットもレンタルもわかりやすいです。
近隣スキー場
組み合わせるなら蔵王温泉。本物の標高差、ツリーラン、そして名物の樹氷が約1時間の距離に。朝日町の自然観スキー場も約1時間の小さなファミリー向けゲレンデで、月山スキー場は道が開けば春スキーでオープンします。地域全体をつなぐドライブ旅は南東北の温泉と樹氷周遊で紹介しています。
結論:初ターン、そして温泉
天童高原はパウダーの目的地ではなく、そのふりもしません。なだらかなコース、暖かいロッジ、雪のすぐ横の駐車場がそろった、安くてフレンドリーな地域のゲレンデで、子どもに教えたり、不安な友達を滑らせたりするのに最適。ここでの午前中に、天童温泉での午後の湯浴みと旅館の夕食を組み合わせれば、山形でも指折りのリラックスしたスキーの一日に。その後、本番は蔵王温泉へ。
