
雪国の名門、暗くなってもまだ現役
石打丸山は1940年代後半から営業していて、東京のスキーヤーが何を求めているかを何十年もかけて正確に見極めてきたスキー場らしい滑り心地です。広いフォールラインの圧雪バーン、三つの別々のベースエリア、真ん中を上るモダンなリフト、そして試合終了後のスタジアムのように魚沼の谷を照らすほど大規模なナイター。週末に来れば、同じリフトに乗る同じ家族の三世代に出会え、全員が自分のカービングがいちばんだと信じています。
目玉はサンライズエクスプレス。暖房つきの10人乗りゴンドラキャビンと6人乗りのチェアを同じラインに混ぜたハイブリッドリフトです。初心者や滑らない人はキャビンの中に、ほかのみんなはチェアに飛び乗り、どちらも中央のベースから中腹まであっという間。その上には高速リフトの網が大きくうねる山に扇状に広がり、最長滑走は約4km。北側からの連絡コースがガーラ湯沢へつながり、湯沢高原も共通券に加わるので、一つの山がすぐに三つのリゾートのネットワークになります。
弱点は、根っからの圧雪バーンのリゾートで、標高がわりと低いこと。山頂は約920mなので、雪はたっぷりでも、かぐらスキー場のような高いリゾートより重いことが多く、暖かくなると下部はすぐに緩みます。公式のツリーランゾーンはいくつかありますが、ゲートもサイドカントリーのシーンもありません。東京からの週末客にも大人気なので、土曜日は混み合います。
このレビューで、石打丸山があなたの旅に合うかを判断してください。ロングなカービングコース、照明の下のナイター周回、レベルの違うグループにも合うリゾートが好きなら、湯沢エリアで指折りの拠点です。深い林やバックカントリーがメインイベントなら、広い周遊の立ち寄り先のひとつとして使いましょう。
スキー場データ
主要スキー場の推定累計降雪量です。実際の数値はスキー場、標高、観測地点、シーズンによって大きく異なります。
- 標高差665m(921m → 256m)
- 降雪量約11m
- コース比率 35% 45% 20%
- ツリーラン
- リフト券¥8,500
- リフトチェアゴンドラ1基、クワッド3基、ペア7基
- 混雑度
- コース外滑走不可
- ナイター
- 家族向け
- コース数24
- 滑走エリア約150ha
- 雰囲気王道の雪国の活気
コースマップ
宿泊施設
地図で見る石打とハツカ石のベースエリアにはペンションや家族経営の小さなロッジが並んでいます。部屋はシンプルでたいてい和室、朝食はたっぷり。何十年も東京のスキーヤーを迎えてきたオーナーが多く、ここに泊まれば車やバスなしで朝リフトまで歩いて行けます。
10〜15分の湯沢の町がいちばん選択肢豊富。ホテル双葉と松泉閣 花月は大浴場と会席料理の王道の温泉ホテル、ナスパ・ニューオータニは自前のゲレンデがある家族向けのリゾートホテルです。越後湯沢駅周辺にはビジネスホテルやアパートメントタイプの貸し部屋があり、いくつかのスキー場を巡るグループにぴったり。
谷全体のナイトライフは控えめで、バーより居酒屋と温泉が中心。ここでの早起きとナイターにはむしろ好都合です。まだ拠点を迷っているなら、湯沢の宿選びガイドで並べて比較できます。
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パウダーとコース
石打丸山の地形は三つのベースエリアに広がっています。中央口はメインの入口で、サンライズエクスプレスがあります。ハツカ石は独自のリフトとより静かでローカルな雰囲気があり、山でいちばん難しいマーク付きコース、デビルダウンが北口から挑戦者を待ち受けます。観光側には上部へ向かう高速クワッドとメインのテレインパーク。どのエリアにもそれぞれの個性があり、その間を行き来するのもここで一日過ごす楽しみのひとつです。
コースのほとんどは広く一定のフォールラインの圧雪バーンで、カービングやロングなクルージング周回に最適。最長の一本、1.35kmのサンライズラインはなだらかなクルーザーで、ナイターでもライトアップされます。上級者は山頂リフトからの急な斜面や、斜面の約半分を非圧雪で残すジャイアントへ。新雪の後は同じ一本でパウダーとコーデュロイをミックスできます。
オフピステは昔の評判より整備されています。石打丸山には山頂近くと中腹の二つのツリーランエリアに加え、非圧雪ゾーンがいくつか。テープで区切られ、15:00までの営業、ヘルメット着用が必須で、コンディションが悪いときはパトロールが閉鎖します。指定エリアの外に出ればリフト券を失います。フリーライドの目的地ではありませんが、寒波の後はスキー場を離れずに林を満足いくまで味わえます。
混雑にはパターンがあります。中央口とサンライズエクスプレスは特に週末の朝がいちばん混雑。ハツカ石か観光側からスタートすればラッシュを避けやすく、ガーラ湯沢との連絡が開けば人も分散します。平日はずっと静かで、圧雪バーンは午後までいい状態を保ちます。
ナイターは大きな強み。最大9コースがライトアップされ、ナイターの最長滑走は約3km。12月下旬から2月下旬までは毎日、3月は一部の金曜と土曜に営業します。寒く晴れた夜は硬く速いカービング、寒波の夜は新雪とほぼ空っぽのリフト。湯沢を拠点にするなら、少なくとも一晩はここで。
アクセス
東京から上越新幹線で越後湯沢へ、最速約75分。シーズン中はスキー場が駅から毎日シャトルバスを運行していて、駅にはタクシーも並んでいます。どちらでも移動はすぐです。
車なら関越道の塩沢石打ICか湯沢ICで。どちらからもスキー場まで数分です。スタッドレスタイヤは必須、大雪のときはチェーンもあると安心。駐車場は平日無料、土日祝は有料で、中央口にいちばん近い駐車場から先に埋まります。
石打丸山は標高が低くリフトの多くが風を避けられるので、高いリゾートが上部のリフトを止める風の日でも動き続けることがよくあります。ほかで寒波が上部を止めたときの便利な逃げ場です。都内からの週末プランは東京発・三連休パウダー逃避行でどうぞ。
どんな人に向いている?
- 初めての人良い
- パウダー狙いまずまず
- 滑らない人まずまず
- 予算重視まずまず
- アフター・夜遊びいまひとつ
- アクセスのしやすさ最高
石打丸山は、長く一定のコースで自信をつけたい中級者、広い圧雪バーンが好きなカービング派、そして選択肢の多いリゾートが必要な家族連れに向いています。サンライズエクスプレスのゴンドラキャビンなら初心者や滑らない人も中腹まで簡単に行け、パークはフリースタイル派にも手堅く、市営のハーフパイプも隣接しています。中級者におすすめの日本のスキー場でも上位にランクイン。
上級者も急なコース、半分非圧雪のゲレンデ、寒波の後のツリーゾーンを楽しめますが、林、ゲート、バックカントリーが最優先なら地形が尽きるでしょう。よりフリーライド中心の一週間にするなら、かぐらスキー場で一、二日過ごすか、山を越えてみなかみのMt. Tと組み合わせて。
グルメとアフタースキー
ゲレンデのレストランでは、カレー、とんかつ、ラーメン、うどんといったボリュームのある新潟のゲレンデ飯が食べられます。メインのロッジは正午に混むので、早めか遅めに食べるか、ハツカ石や観光側の小さめのレストランを試しましょう。スキー場の展望テラス兼カフェ、ザ・ヴェランダからは魚沼平野を一望できます。
麓では、へぎそばと、国内最高の米と名高い魚沼産コシヒカリを使ったものを探してみてください。八海山をはじめとする地酒はどこにでもあります。アフタースキーは控えめに、温泉、居酒屋での食事、そして翌日のカービングに備えて早寝。
Japow Travelのアドバイス
- 営業時間:日中は8:30〜17:00。ナイターはライトアップされたコースで16:00〜20:00。
- シーズン:シーズンは12月中旬から4月上旬まで、ナイターは12月下旬から2月下旬まで毎日。
- 林とオフピステ:二つのツリーランエリアと非圧雪ゾーンは15:00に閉まり、ヘルメット着用が必須。それ以外のオフピステは閉鎖で、境界は厳しく守られています。
- パーク:メインのパークは観光第2高速リフト沿い、近くに初心者パークとハーフパイプもあります。
- 天気:日本海からの寒波で雪は頻繁に降ります。標高が低いので重いこともありますが、圧雪は本物の強みです。
- 雰囲気:ゲレンデマップや主要な案内はバイリンガル。海外からのスキーヤーも訪れますが、ペンションは昔ながらの日本の宿が中心です。
組み合わせたい近隣スキー場
ガーラ湯沢と湯沢高原は共通券で石打丸山とつながっています。より高くドライな雪とバックカントリーゲートなら近くのかぐらスキー場がベスト。神立スノーリゾートと舞子スノーリゾートは気分を変える気軽な日帰りに、苗場は大型リゾートの施設がそろっています。

