
閉店を忘れたスキー場
たいていのスキー場は営業時間がお役所並み。神立スノーリゾートはクラブ並みです。金曜、土曜、祝前日はリフトが深夜2時まで動き、ベースロッジは週末ずっと開きっぱなし、さらに25時間有効のチケットまであり、真夜中の脚の具合によっては天才的なアイデアにも助けを求める叫びにもなります。越後湯沢駅と関越道から数分、仕事を終えて新幹線に飛び乗れば、たいていの人が夕食を終える前に照明の下でカービングしていられるほど東京から近い場所です。
それが成り立つのは、その野心の下にある山が本当にいいから。標高差約540mに16コース、3km近い尾根コース、自分を怖がらせたい人のための45度の斜面、指定のツリーラン、そして非圧雪のパウダー専用ライン。客層は若く、スノーボーダー多めでパーク好き、湯沢周辺ののんびりしたゲレンデより少し活気がみなぎっています。
弱点は標高と人。神立スノーリゾートの山頂は1,000mなので、厳冬期以外は雪が重くなったり下部が薄くなったりし、土曜の朝は東京の半分が高速道路を上ってきます。このレビューは、この二つの問題をうまくかわして、昼も夜も山のいちばんいいところを味わうためのタイミングの話です。
スキー場データ
- 標高差540m(1000m → 460m)
- 降雪量約10m
- コース比率 30% 40% 30%
- ツリーラン
- リフト券¥6,000
- リフトクワッド3基、ペア2基
- 混雑度
- コース外滑走パトロールにリフト券を没収されることあり
- ナイター
- 家族向け
- コース数16
- 滑走エリア約130ha
- 雰囲気エネルギッシュ、パーク重視、夜更かし
コースマップ
宿泊施設
地図で見るベースにホテルはないので、ほとんどの人は無料シャトルで約7分の越後湯沢に泊まります。駅周辺にはビジネスホテル、大きな温泉ホテル、老舗旅館、さらにコンビニや居酒屋まで歩ける距離にそろっています。湯沢グランドホテルは駅に近く、しっかりした朝食と大浴場がある頼れる選択肢。ナスパ・ニューオータニは自前のなだらかなゲレンデ、ナスパスキーガーデンに面していて、温泉でのんびりしたい滑らないメンバーがいる家族向き。伝統的な宿なら、町の上の丘に建つ歴史ある温泉と畳の部屋の高半を。
ナイターを滑るなら駅の近くに泊まり、シャトルやタクシーにさっと乗れるように。グループや長期滞在なら、湯沢から南魚沼方面の谷沿いにアパートメントタイプの貸し部屋やペンションがあり、平日はお得なことが多いです。ナイトライフはクラブより居酒屋ののんびり系ですが、ここでは深夜のアクションはゲレンデにあるので、いつもほど気になりません。
全体像は湯沢の宿選びガイドで。ゲレンデ前のホテルから格安ペンションまで紹介しています。
パウダーとコース
神立スノーリゾートはベースの標高460mから白板山頂上の1,000mまで、リフト5基(クワッド3基、ペア2基)でゴンドラはなし。寒波は典型的な日本海側のパターンで、前線が重なって一晩で大雪を降らせ、風が尾根を磨き、穏やかな気温が降雪の合間も雪を柔らかく保ちます。かぐらスキー場や六日町八海山より低いので、タイミングが大事。冷たいパウダーのいちばん確実な時期は1月中旬から2月下旬で、暖かい日の後は下部が硬く重くなることも。
コース名はすべて星や星座で、レイアウトはすぐ覚えられます。初心者には下部のリフト周辺になだらかなコースが集まり、プロキオンを使えば初心者でも約2.5kmをつなげて滑れます。中級者が一日過ごすのはペガサス、シリウス、ペルセウス。朝イチのカービングに最高の広いフォールラインのコースです。スバルは山頂からの細い尾根コース、ミルキーウェイは約2.9kmのロングクルージングの尾根コース。
上級者向けの地形は予想以上。オリオンは山頂から最大45度で落ち込み、ヘラクレスは長いコブのライン、レグルスは半分圧雪、半分コブにしてあります。パウダーの日に知っておくべきは二本。新雪のために残される短い非圧雪のスーパーアンタレスと、Cリフト横の森を切り開いたツリーラン、ツリーヘラクレス。Dリフト上のアンドロメダには山でいちばん深い雪が残りがちです。
ゲートシステムもオフピステ開放のルールもありません。パトロールはロープに厳しく、くぐればリフト券を取り上げられます。それでも境界の内側では、リセット後に圧雪バーン脇のポケットがいい具合に埋まり、上級者でも長めの週末を過ごせるだけのネタがあります。深い夜の後はツリーヘラクレスのツリーウェルに注意し、シーズン序盤は沢や水路に岩や切り株が潜んでいると思っておきましょう。
パークはここのアイデンティティの大きな部分で、Bリフト横のカストル周辺にキッカー、レール、ボックスが並び、フリースタイルのスキー&スノーボードスクールもあります。ナイターになるとまったく雰囲気が変わり、人は減り、照明の当たるコースは圧雪したて、雪も冷たくなります。神立スノーリゾートの王道の一日は、週末なら朝7時のファーストリフト、昼は場内の温泉で休憩、そしてまた照明の下へ。
アクセス
東京から上越新幹線で越後湯沢まで1時間ちょっと。神立スノーリゾートは駅から無料シャトルバスを出していて、所要約7分。日帰りや金曜夜の逃避行には、東京近郊のスキー場でも屈指の行きやすさです。特にナイターを滑るなら、出発前にシャトルの時刻を確認しましょう。
車も同じくらい楽。関越道の湯沢ICから約3分です。スタッドレスタイヤは必須、四駆でもチェーンを積んでおくのが賢明。新潟の除雪は優秀ですがホワイトアウトは起きますし、連休の日曜午後は東京方面の上りがかなり渋滞します。遅めに着いても近くに停めたいなら、オンラインで予約駐車場も取れます。
新潟空港経由でも来られますが、時間の節約になることはまれ。新幹線がいちばんです。
どんな人に向いている?
- 初めての人良い
- パウダー狙い良い
- 滑らない人いまひとつ
- 予算重視まずまず
- アフター・夜遊びいまひとつ
- アクセスのしやすさまずまず
神立スノーリゾートは、段取りは最小限で雪の上の時間を最大限にしたいライダー向け。中級者には自信をつけられる地形がたっぷり、パーク派には東京近郊屈指のにぎやかなフリースタイルシーン、上級者はオリオン、ヘラクレス、ツリーランで気を引き締められます。日本のテレインパークが充実したスキー場のリストでも有力候補で、ナイターのおかげで短い旅にも最適です。
サイドカントリー、ゲートシステム、高標高のドライな雪が欲しいなら窮屈に感じるでしょう。それならかぐらスキー場と組み合わせて。家族連れも、なだらかな初心者コースとコンパクトなベースのおかげで平日なら楽しめますが、週末の混雑とちょっとパーティー寄りの夜の雰囲気は、小さな子ども連れ全員に合うわけではありません。
グルメとアフタースキー
ベースと中腹のレストランはゲレンデ食堂の定番をカバー。カツカレー、ラーメン、担々麺、唐揚げ、丼もの、そしてコーヒーやホットチョコレートもすぐ手に入り、これがナイターでは大事になります。早くて、まずまずで、気取らない。
最高のアフタースキーは場内に。スキー場の温泉とサウナ「神の湯」なら、昼とナイターの合間に山を離れずにひと風呂浴びられます。町に下りれば、越後湯沢駅の中に地元の酒蔵の利き酒マシンや軽食がたっぷりそろい、駅周辺の居酒屋では串焼き、魚沼産コシヒカリ、八海山が楽しめます。はしご酒の作戦は居酒屋ガイドもどうぞ。
Japow Travelのアドバイス
- 営業時間:ピークシーズンは土日祝7:00、平日8:00オープン、16:00クローズ。ナイターは金曜、土曜、祝前日に18:00〜2:00、年末年始は毎晩。夜は一部のリフトのみ運行します。
- 雪崩とバックカントリー:一般向けのゲートシステムはなく、パトロールがロープを守らせています。コース内で滑りましょう。ツリーランとパウダーラインはオープン時に表示されるので、強風や大雪の後の閉鎖には従って。
- 天気と雪:日本海の湿った空気が12月から3月上旬までリセットを運んできます。標高1,000mの山頂は風が強いこともあり、中腹のほうがたいてい質を保ちます。シーズン終盤は春雪と楽しいパーク周回が4月まで続きます。
- チケット:オンラインの早割券は秋に発売され、ここで滑るいちばん安い方法です。昼と夜を続けて滑るなら25時間券もチェックを。
- 雰囲気:若い客層でにぎやかですが、列は整然としています。
- 組み合わせるなら:高標高のパウダーはかぐらスキー場、つながった地形と林のショットは石打丸山、電車からゴンドラへの珍しさはガーラ湯沢、ロングなクルージングは上越国際。いくつかをつなぐ方法は東京発・三連休パウダー周遊で紹介しています。
結論:夜に動いて、昼に稼ぐ
神立スノーリゾートは思い立ったら行けるスキー旅行。速く着けて、迷わず、とにかく雪の上の時間を増やしたい人のために作られています。バックカントリーの大冒険ではなく、標高の低さから寒波は選ぶ必要があります。でもうまく選べば、カービング向きの圧雪バーン、本格的なツリーラン、急な山頂の斜面、深夜2時まで動くリフトの組み合わせが隠れたヒットになります。午前中に滑り、午後は温泉に浸かり、みんなが寝ている間にまた照明の下へ。
