
雲の上に頭を出したスキー場
小諸はおいしいそばとのんびりした時間の流れる静かな城下町。そこからヘアピンカーブを30分上ると峠の上に出て、てっぺんにスキー場が待っています。高峰マウンテンパークは国内屈指の活火山、浅間山の肩、標高約2,000mにあります。地元では今も旧名の「アサマ2000」と呼ばれていて、それが知るべきことのすべて。高くて、雪が冷たいのです。
その標高こそが秘訣。高峰マウンテンパークは例年11月の第3週にオープンし、長野でも指折りの早さで、4月中旬まで営業します。雪はシーズンを通してドライでグリップが効き、晴れた日には煙を上げる浅間山の火口と群馬県境の峰々を最前列で眺められます。ターンが長く続かないとしても、滑るには美しい場所です。
弱点はサイズ。6コースとリフト4基、標高差はわずか約170m。自然降雪は控えめなので、寒波は来る理由ではなくボーナス。シーズン序盤の脚慣らし、家族連れ、軽井沢と長野の大きなリゾートの間の半日に最適な、高くコンパクトなカービングのゲレンデと考えましょう。
このレビューでは、滑るべきコース、宿(雪上車で行くランプの灯る山の温泉も)、車なしでの行き方を紹介します。
スキー場データ
主要スキー場の推定累計降雪量です。実際の数値はスキー場、標高、観測地点、シーズンによって大きく異なります。
- 標高差170m(2050m → 1880m)
- 降雪量約5m
- コース比率 35% 45% 20%
- ツリーラン
- リフト券¥5,500
- リフトクワッド1基、ペア3基
- 混雑度
- コース外滑走不可
- ナイター
- 家族向け
- コース数6
- 滑走エリア約40ha
- 雰囲気高い、パリッと、火山の眺め
コースマップ
宿泊施設
地図で見る高峰マウンテンホテルはゲレンデのすぐそばにあるいちばん手軽な選択肢で、シンプルな客室、レストラン、リフトへのスムーズなアクセス。道路の向かいの高峰高原ホテルにはこまくさの湯があり、日帰りスキー客も利用可能。夕暮れに山々がピンクに染まるのを眺めながらの湯浴みは、このあたりで最高のアフタースキーです。
いちばん思い出に残るのは、ランプの湯と星空で知られる人里離れた山の宿、高峰温泉。冬は道路から雪上車で向かいます。スノーシュー愛好家、星空ファン、カップルに人気で、晴れて凍える夜の標高約2,000mの露天風呂は忘れられない体験になります。
選択肢と安い部屋を求めるなら、小諸か佐久平に。どちらも駅近くにビジネスホテルがあり、山へのアクセスも楽々。スキーの日に買い物や観光を組み合わせるなら、約1時間の軽井沢がホテルも飲食店もいちばん充実しています。
パウダーとコース
看板コースはダイビング。平均22度の広い一枚バーンのコーデュロイで、カービングを磨いたり地元勢と競ったりする場所です。毎シーズン最初にオープンするコースで、例年11月下旬。セントラルは山いちばんのクルーザーで、約900mのうねる地形にくぼみやサイドヒットがあり、平均16度からは想像できないほど楽しい。最長コースのパノラマは約1,000m、急な斜面と緩やかな斜面が混ざり、白根の峰々や嬬恋への大きな眺め。アンテロープは短いものの途中から急に傾斜が増し、新雪の後は数本だけ柔らかい手つかずの雪が残る唯一のコースです。初心者や子どもには、速いゲレンデと分けられたなだらかなビギナーズ(7度)と、黒斑山を望む日当たりのいいやさしいサンシャイン。森やリフト下を含むコース外はすべて閉鎖で、ロープをくぐればパトロールにリフト券を取り上げられます。ここは圧雪バーンのリゾート。研いだエッジを持って、眺めを楽しみましょう。
アクセス
車:上信越道の小諸ICから小諸経由のチェリーパークラインで約30分。冬のアクセスはこれだけです。群馬の嬬恋側からの道は冬季閉鎖なので、ナビは要確認。スタッドレスタイヤは必須で、登りは急でカーブもきつめです。
バス:冬は北陸新幹線の佐久平駅から小諸経由のJRバスが運行していて、朝に出発してスキー場まで約1時間、帰りは夕方の1便のみ。出発前に時刻表を確認しましょう。佐久平は東京から新幹線で約70分です。
どんな人に向いている?
- 初めての人良い
- パウダー狙いいまひとつ
- 滑らない人まずまず
- 予算重視良い
- アクセスのしやすさまずまず
グルメとアフタースキー
ベースのセンターハウスにあるRestaurant Raccoonがメインのランチスポット。350席の大きな食堂で、ラーメン、カレー、カツ、そして7:30からは朝食セットも。リフト近くのログキャビン、Break Spot Canadyではピザ、ドリア、スープが食べられ、晴れた日の休憩にはこちらのほうが気持ちいいです。
滑った後は温泉タイム。夕食は小諸へ下りましょう。信州のそば粉で打つおいしいそば、地元の酒蔵がいくつか、駅近くには小さな居酒屋も。軽井沢ならカフェやベーカリーから洋食まで、もっと多彩です。
Japow Travelのアドバイス
- 営業時間:8:30〜16:00。シーズンは通常11月下旬から4月中旬まで、最初にオープンするのはダイビング。
- お得な日:12月から4月の第1・第3日曜日は小学生が無料。リフト券はオンライン購入やオープン時期・春の期間が安くなります。
- 標高:標高2,000mではとても寒く日差しも強烈。暖かい重ね着、日焼け止め、いいゴーグルを。
- 雪:自然降雪は控えめ。パウダーではなく、硬くドライな圧雪バーンを想定しましょう。
- 火山:浅間山は活火山で、山頂付近への立ち入りは規制されています。スキー場自体は規制区域から十分に離れています。
組み合わせたい近隣スキー場
約1時間の軽井沢プリンスホテルスキー場なら気軽にはしごできます。湯の丸スキー場と鹿沢スノーエリアは、直通の峠道が冬季閉鎖のため車で約1時間。パルコール嬬恋と白樺2in1は数日のドライブ旅にいい選択肢です。近隣のスキー場のつなぎ方は東京発・三連休パウダー逃避行で紹介しています。
結論:小さく、高く、確実に冷たい
高峰マウンテンパークは大きな山ではなく、そのふりもしません。それでも標高が高く、頼りになり、オープンも早い。雪はドライ、火山の眺めは壮観、そして道の先のランプの温泉はそれ自体がひとつの体験です。パウダーや冒険を求めて来ないこと。パリッとしたコーデュロイ、静かな一日、そしてときどき煙を吐く山で滑る不思議な喜びのために来ましょう。
