
湾を見下ろすナイター周回
スノークルーズ・オーンズは、札幌と小樽の人が火曜日に滑るゲレンデです。銭函の裏の丘にあり、夕方遅くに照明が灯って23:00までつきっぱなし。クワッドの頂上からは、漁船がきらめき小樽のオレンジ色のかすみが広がる石狩湾が一望できます。標高差208mの正直な圧雪バーンに、たいていのスキー場なら切手にしたくなるような眺めつき。
弱点は小ささ。10コース、リフト2基、合法なオフピステなしなので、2杯目のホットチョコレートの前にマップ全体を暗記してしまうでしょう。オーンズはわざわざ北海道に行く目的地ではありません。着いた日の夜、帰りの便の日の午後、あるいは仲間がまだどこで食べるか言い争っている夜にねじ込む場所です。
得意なことは、とても上手にやってくれます。平日の夜はほぼ空っぽ、リフト待ちは形だけ、湾からの雪は標高300mの海沿いのゲレンデとは思えないほどドライ。ロッジはカツカレーと自販機のコーヒーで回っていて、間違えようもありません。チケットを買って、クワッドに乗って、下を向いて滑るだけ。
もっと大きな山を軸にした旅に枠をもらう価値はあるか。メインイベントではなくボーナスセッションとしてなら、イエスです。
スキー場データ
- 標高差208m(308m → 100m)
- 降雪量約8m
- コース比率 30% 40% 30%
- ツリーラン
- リフト券¥5,600
- リフトクワッド1基、ペア1基
- 混雑度
- コース外滑走不可
- ナイター
- 家族向け
- コース数10
- 滑走エリア約25ha
- 雰囲気仕事帰りのナイター、のんびり。
コースマップ
宿泊施設
地図で見る自然な拠点は小樽。車で20〜25分で、運河、寿司、古い石造りの倉庫があり、旅の残りでキロロやサッポロテイネにも行きやすい立地です。運河から歩いてすぐのOMO5小樽 by 星野リゾートは、町へ繰り出すゲストの送り出しに慣れたスタッフがいる、おしゃれな選択肢です。
ナイターの後にお風呂に入りたいなら、ドーミーインPREMIUM小樽には天然温泉、サウナ、そしてドーミーインの常連が太鼓判を押す無料の夜鳴きそばがあります。グランドパーク小樽はマリーナに面していて、広い客室、楽な駐車、海を見渡す眺めがそろい、ドライバー向きです。
都会のナイトライフが欲しく、片道約40分の運転をいとわないなら札幌も。エリアごとの解説は札幌の宿選びガイドで。ゲレンデそのものに宿はないので、どの選択肢でも短い通勤があります。
パウダーとコース
大仕事をこなすのはクワッドで、急斜面のてっぺんに降ろしてくれます。ダウンヒルとダイビングが二本の上級コースで、どちらも最大約30度、ダイビングはその斜度がほぼ最後まで続きます。パノラマとサンシャインは湾を望む500mのロングクルージング、ツインズは一定の斜度の中級コース、ペアリフトはなだらかなファミリーとディア、小さな初心者ゾーンを担当。雪は日本海から大ドカ雪ではなく短く頻繁に吹きつけるので、ここでの現実的なパウダーデイは一晩で10〜20cmの新雪。それがコースの端やダウンヒルのうねりに積もります。ナイターでライトアップされるのはフォレストで、寒く晴れた夜は照明の下の圧雪したてのコーデュロイが本気で速い。オフピステと林は閉鎖でパトロールもきちんと取り締まるので、オーンズはカービングのゲレンデと割り切り、林が欲しいときはキロロかサッポロテイネへ。
アクセス
車なら新千歳空港から高速道路で約1時間、札幌中心部や小樽から約40分。銭函ICから駐車場まで約10分で、三つある駐車場はすべて無料です。車がなければ、札幌か小樽からJRですぐの銭函駅へ行き、無料シャトルバスに乗りましょう。駅を9:00に出発し、15〜20分ごとに循環、桂岡のバス停横にも停まり、ゲレンデからの最終は22:00。板にはカバーが必要で、スキーブーツでの乗車は不可です。
海沿いの道からの最後の登りは短いものの吹きさらし。海からのスコールで数分のうちに視界がスノードームのようになり、暗くなると道はすぐに凍ります。北海道のレンタカーはスタッドレスタイヤつきですが、ゆっくり走り、帰りの下りも時間に余裕を。心構えは冬のレンタカーと雪道運転ガイドで解説しています。
どんな人に向いている?
- 初めての人まずまず
- パウダー狙いいまひとつ
- 滑らない人まずまず
- 予算重視良い
- アフター・夜遊び良い
- アクセスのしやすさ良い
オーンズは、脚を鈍らせたくない自信のある中級者や上級者、シーズン券を持つ札幌の地元勢、そして午後に着いて夜を無駄にしたくない旅行者に向いています。家族連れにもぴったりで、ペアリフト側はなだらか、ベースはコンパクト、ロッジから山のほとんどが見渡せます。フリーライダーやツリーハンターは昼には退屈するので、オーンズは大きな山を軸にした旅への一回きりの追加セッションとして計画しましょう。札幌周辺のゲレンデをまだ選んでいるなら、札幌・新千歳近くのおすすめスキー場でオーンズの位置づけを紹介しています。
グルメとアフタースキー
ベースロッジのレストランはわかりやすいゲレンデ食堂。カレー、ラーメン、カツ、温かい飲み物が、早く良心的な値段で。どうせそこで食べるなら、食事券つきのセット券がお得です。
本当の食事は小樽で。駅横の三角市場ではウニ、イクラ、カニがこぼれんばかりの海鮮丼が食べられるので、いい丼が売り切れる前に早めに。運河沿いの倉庫の小樽ビールでは、ドイツスタイルのラガーとボリュームのある料理を。札幌ならすすきのに、オーンズが照明を消した後も遅くまで開いているラーメン横丁や居酒屋街があります。
Japow Travelのアドバイス
- 営業時間:ピークシーズンはおおむね9:00〜23:00、ペアリフトは日中のみの短い営業が多め。シーズンは通常12月中旬から3月下旬まで。
- チケット:4時間券と6時間券はナイターも対象。最後のセッション用のアフターナイン券は20:30に発売。3月上旬からの春料金は約10%オフです。
- 境界:オフピステとツリーランは禁止。コース内で滑りましょう。
- 天気:湾からの頻繁で軽いリフレッシュ、吹きさらしのうねりでは風で磨かれた雪、暖かい日の後はたまにクラストの上に新雪がうっすら乗った日も。
- アフター:ゲレンデ周辺には何もないので、食事や夜の楽しみは小樽か札幌で。
組み合わせるなら
本物の急斜面とリフトでアクセスできる林へのステップアップなら、車ですぐのサッポロテイネ。小樽から道を上ったキロロは深雪の強豪で、オーンズの海沿いの雪が重くなる寒波の日なら札幌国際スキー場。地元でもう一回滑るなら、小樽のすぐそばのもう一つの小さなゲレンデ、朝里川温泉もあります。
結論:小さな山、大きな眺め
オーンズが北海道行きを決める理由にはならないでしょうが、着いてからのお気に入りのサプライズになるかもしれません。小樽で夕食を済ませて30分後にはクワッドに乗り、眼下にきらめく港を眺めながら照明の下で圧雪バーンをカービングできる場所はそうありません。足慣らし、移動疲れの特効薬、安い夜遊びがひとつに。到着日か出発日に組み込み、期待値は標高差208mサイズに合わせておけば、ニヤニヤしながら帰れます。
