
大絶景、ロング圧雪、面倒ゼロ
富士見という名前は、珍しく誇大広告ではありません。晴れた朝にゴンドラで富士見パノラマの山頂、標高1,780mまで上がれば、地平線にはまるでこの日のために予約したかのように富士山が鎮座し、南アルプスと八ヶ岳の峰々が残りのフレームを埋めてくれます。思わず滑走中に止まってしまい、なんで止まっているのは自分だけなんだろうと不思議に思う、そんな眺めです。
滑りはシンプルで満足度が高い。ゴンドラ一本で約3km、標高差約730mのロングなトップ・トゥ・ボトムへ。このアクセスの良さでこの滑走距離は本格的です。下部はペアリフト5基がカバーし、名前のついたコースが7本とキッズパーク、そしてすべてが中央道から7分の場所に。東京を朝食後に出発しても、午前中にはカービングしています。
弱点は雪。ここは長野でも晴れて乾いた側で、自然降雪は控えめなので、ゲレンデは圧雪と人工降雪頼み。パウダーよりも硬くて速いコーデュロイの日がずっと多く、週末は東京や名古屋からの混雑も覚悟しましょう。このレビューでは、旅に合うかどうか、混雑する時間の避け方、近くの宿を紹介します。
絵はがきのような背景で青空の周回をしたいなら、最高の一日になります。深雪が欲しいなら、北を目指しましょう。
スキー場データ
- 標高差730m(1780m → 1050m)
- 降雪量約5m
- コース比率 30% 40% 30%
- ツリーラン
- リフト券¥6,000
- リフトゴンドラ1基、ペア5基
- 混雑度
- コース外滑走不可
- ナイター
- 家族向け
- コース数7
- 滑走エリア約29ha
- 雰囲気晴天のローカルクルージング、気軽な日帰り
コースマップ
宿泊施設
地図で見るほとんどの人は日帰りですが、泊まるなら麓の町がお手頃です。カンデオホテルズ茅野は大浴場つきのモダンなビジネスホテルで、車を目の前に停めておけるので朝イチ出発も楽々。諏訪や茅野周辺のルートインも同じ役割をこなしてくれます。清潔な客室、朝食ビュッフェ、広い駐車場。
もっとリゾート気分を味わうなら、小淵沢近くの星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳。洗練されたファミリー向けホテルで、ショップやレストランが並ぶ小さな街のようなエリアもあり、滑らない人も退屈しません。ゲレンデまで車ですぐなので、毎日は滑らないメンバーがいるグループにおすすめです。
温泉で夜を過ごすなら、諏訪湖畔の上諏訪温泉へ。上諏訪温泉 しんゆや浜の湯は温泉と会席料理を楽しめる伝統的な旅館で、圧雪バーンで一日遊んだ後の夜にぴったりです。ゲレンデまでは車で約30分。ゲレンデに泊まるか町に泊まるかの損得はスキー旅行の宿選びガイドで解説しています。
パウダーとコース
富士見パノラマは徹頭徹尾、圧雪バーンのゲレンデ。上手に滑るコツは、太陽と圧雪を追いかけることです。営業開始と同時にゴンドラに乗り、コーデュロイがパリッとしているうちに山頂からコナシゲレンデへ。そのまま下部のロングなセダーコースにつなげて、週末の混雑が来る前に3km丸ごとの脚パンパンコースを。唯一の上級コースはリンデンで、最大斜度は約29度。圧雪したての朝イチは山でいちばん楽しいコースですが、昼前には削られてアイスバーンに戻ります。アルペンは平均斜度約19度の短めで急な中級コースで、カービングの練習にぴったり。新雪も降るには降りますが量は少なく、冷たい高原の空気で雪はドライなので、夜に数センチ積もれば、ディープな日ではなく、柔らかく気持ちいい朝になります。メインコースの端に残った柔らかい雪を探し、昼には削れた真ん中を避け、林は探すだけ無駄。オフピステ文化もゲートもなく、境界の規制はしっかりしています。
アクセス
車:富士見パノラマの真骨頂はここ。中央道の諏訪南ICから約7分、駐車場は約1,300台分で無料。都心からは通常の交通量で約2時間半、名古屋からはそれより少し短め。それでもスタッドレスタイヤは必須です。ベースは路面が乾いて見えても、アクセス道路の日陰にはブラックアイスバーンが残っていることがあり、特に晴れて冷え込んだ早朝は要注意。
電車:JR中央線で富士見駅または茅野駅へ。冬は毎日無料シャトルバスが運行していますが、本数が限られているので、出発前に公式サイトのアクセスページで最新の停留所と時刻を確認しましょう。予備の手段はタクシーです。
飛行機:遠方からなら羽田がいちばん便利で、次いで成田。電車、バス、レンタカーの詳細はスキー旅行の交通ガイドで解説しています。
ここで天気が問題になることはまれ。それより手ごわいのは、日曜午後の中央道上りの渋滞で、数時間余計にかかることも。15時までに出発するか、夕食を食べてから遅めに帰りましょう。
どんな人に向いている?
- 初めての人まずまず
- パウダー狙いまずまず
- 予算重視良い
- アクセスのしやすさいまひとつ
ここをいちばん楽しめるのは、脚に自信のある中級者。ゴンドラコースは長く均一なので、何度も止まらずにスピード、エッジコントロール、リズムを磨くのにうってつけです。もっと急な圧雪バーンに挑戦したい中上級者には、リンデンとアルペンがあります。
上級者は、きれいなバーンでの高速周回を午前中は楽しめますが、その後はたぶん時計をチラチラ見始めるでしょう。上級コースは一本だけでツリーランもほぼないので、脚自慢にとっては半日から一日の山で、目的地にはなりません。
初心者や家族連れへの配慮はばっちり。下部のセンターゲレンデとファミリーゲレンデはなだらかで、速い滑走者とは分かれていて、キッズパークもあり、ベースもコンパクトなので合流も簡単です。ハート形の初心者ゲレンデや山頂の恋人の聖地サインなど、カップル需要にも力を入れていて、誰と一緒かによって、微笑ましいかちょっとやりすぎかが分かれます。
晴天の圧雪ゲレンデが旅に合うか迷ったら、スキー場ファインダーで雪の多い候補と比べてみてください。
グルメとアフタースキー
ゲレンデでは、麓のレストランがカレー、ラーメン、カツ丼、温かい飲み物と、安定のゲレンデ飯を出してくれます。便利で値段も手頃ですが、食堂目当てでここまで来る人はいません。
本当においしいものは麓にあります。八ヶ岳エリアはそばどころ。地元で頼むならやっぱり手打ちそばで、富士見町や原村の周辺には家族経営の小さなそば屋がたくさんあります。茅野や諏訪まで行けば、焼肉、居酒屋、おなじみのチェーン店もあって夕食には困りません。
アフタースキーは静か。地元流は、麓でコーヒーを飲んで山を下り、日帰り温泉に浸かるというもの。夜に出かけたいなら上諏訪がいちばんにぎやかですが、それでも騒がしいというよりのんびりした雰囲気です。
Japow Travelのアドバイス
- 営業時間:リフトは8:30〜16:30、土日祝と年末年始は8:00から。ゴンドラは8:30〜16:00で、下りの最終は16:30。ナイターはありません。
- シーズン:例年12月中旬にオープンし、4月上旬まで営業。シーズン序盤は人工降雪が大部分を担います。
- バックカントリー:なし。コース内で楽しむスキー場で、境界の規制はしっかり守られています。
- 雪:硬めの圧雪バーン、寒い朝、たっぷりの日差し。ここでは太い板より研いだエッジが役に立ちます。
- 雰囲気:首都圏や中京圏からの日帰り客が中心の、気軽なローカルゲレンデです。
- 混雑:平日は静か。土日祝は東京からの日帰り客が来るので、営業開始と同時にゴンドラに乗り、11時までにロングランを済ませましょう。
- 組み合わせるなら:開放的な高原クルージングの車山高原、白樺湖でのんびりの一日なら白樺2in1か白樺高原国際。
結論:地平線に富士山を望む圧雪天国
富士見パノラマはパウダーの山ではなく、そのふりもしません。ここにあるのは、本物の標高差を誇る長いゴンドラコース、きれいな圧雪、高速道路から7分のアクセス、そしてたいていのホテルのパンフレットに勝る富士山の眺め。寒波の合間の晴れたカービングデイか、東京からの気軽な日帰りとして使い、営業開始と同時にゴンドラに乗れば、帰りは脚はパンパン、スマホは写真でいっぱいです。
